エッセイ

俳句
     
春

桜花川面を走る早さかな

おぼろ月終電の灯のゆらゆらと
残業でフラフラ

くしゃみして今年も春を迎へけり
花粉症です

春の日に離婚の知らせ受けにけり
僕の事じゃありませんよ

春うらら歯医者の椅子で寝てしまひ
結構気に入っています

柏餅末っ子の掌と比べけり
末っ子も5歳になって

蕎麦すする音高らかに春きたり
深大寺のそば屋にて

鯉どもがもんどりうねる春の池
「ども」と言うくらい、いっぱいいたんですよ鯉が!

風に向かふ鳥胸張りて春近し
ちょっと格好よく!

鳥曇り化石の如き沼と空

春霞シルクロードの三蔵を想ふ
何故か三蔵法師の事を想っちゃったんですねェ

桃節句一年ぶりのすまし顔

節分に鬼とも仲良く豆を食べ
別にカミさんのことじゃないんですが…

初日の出丸い背骨をピンと張り
初めの一句。俳句じゃないかも